教職は「崩せる仕事」になった
非正規教員の増加は、各自治体の政策上の問題なのか―この点について、「国の政策によってつくり出されたもの。個々の自治体の問題としてのみ捉えてはならない」と話すのは、明治大学文学部の高野和子教授(教師教育、教育行政学)だ。高野教授は、非正規教員増加の引き金になったのが、2001年の義務標準法(公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律)改正による「定数崩し」だと指摘する。同法では、児童生徒40人に対し、教員1人を「定数」として配置することを定めているが、01年の改正により、定数に短時間勤務の非正規教員を含めてよいことにしたのだ。
「例えば、正規教員を1人減らす代わりに、その勤務時間を非正規教員3~4人に分割して担わせることも可能となりました。この改正により、教職は『崩せる仕事』『分割できる仕事』となり、その総合性、専門職性が否定されたわけです」と高野教授は指摘する。
これに拍車を掛けたのが、04年に導入された「総額裁量制」だと高野教授は説明する。それ以前、公立学校教員の給与は国立学校教員の給与に準じており、その2分の1を国が負担することで、自治体間格差が生じないような制度設計になっていた。その枠組みが大幅に改変され、各自治体が自由に教員の給与額を決められるようになり、例えば教員の給与を5%カットして、そこで浮いた費用で新たな教員を雇うといったことも、各自治体ができるようになった(図参照)。
これが現実。
私が高校生の時に教えていた教師は倍率2倍なかった時代採用者。
あまりの授業レベルの低さに失望し、まともに聞いたら馬鹿になると確信。いう事を聞くこと自体がマイナスだと思いました。なぜなら間違った思考回路は一度出来上がると作り直す作業まで生じてしまうから。ほぼ3年間授業を無視してきたのは事実です。
そして、あんな教師の授業をひっくり返したいという気持ちで受けた採用試験は採用人数1~2人に対して124人受験。毎年のように受験生は累積し、臨時講師が膨らんでいく状況。そんな中、現場で必死に認められようと部活、補習授業など頑張ってしまう。ブラックの仕事の後に勉強時間などする気力もなく今に至った50代の臨時講師。気づけば同世代は千葉や東京に。家族も人生プランも全て失われた団塊ジュニア。独身率の高さが少子化に繋がっています。
ここでもきっかけは「カネ」。
国が1人の採用分の給料で3人の非常勤を使え、という指示を出したため。
今、文部馬鹿学省がブラック勤務を叩かれようやく表に出ざるを得ない状況なだけ。
勤務時間の言い訳ばかりですが、根本的な責任は逃亡中。時間稼ぎをして退職金のカウントダウンしているです。この国を地に落とした連中は処刑に値します。