マイクロチップ体内に



代表自身もマイクロチップを手に埋め込んでいます。なぜ入れようと思ったのでしょうか。

合田瞳CEO(以下、合田氏):両手の、親指と人さし指の間の水かきのような部分に人体用マイクロチップを埋め込みました。右手のものは認証時にLED(発光ダイオード)で光る仕様です。

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QRコード決済端末のような、チップに対応したハードウエアで情報を読み取れます。チップは手首などに埋め込むこともできますが、指の間なら認証時の動きがナチュラルでスムーズです。Quwakはチップやソフトウエア、チップに特化した読み取り端末も提供していきます。


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私がマイクロチップに興味を持ったのは、高専在学中の16歳のころです。

 私は喉に持病があり、耳鼻科に通っていました。病院や担当医師が変わるたびに最初から症状を伝える必要があり、閉口していました。そこで、当時広がりを見せていたブロックチェーン(分散型台帳)技術が、カルテ情報と相性が良いと注目しました。それにアクセスする認証手段として、常に「身につけている」人体用マイクロチップが便利だと考えたのです。

 そして高専2年生の夏、人工知能(AI)開発のお多福ラボ(大阪市)へインターンシップに訪れた際、オフィスで、社員がマイクロチップを埋め込んだ手をかざしてドアを解錠するのを目の当たりにしました。

 それはまさに「ドラえもんの秘密道具」のようでした。同時に、一気にマイクロチップについて現実味が出てきました。そこで、身体に入れる前に、マイクロチップ単体を使って、どんなことができるのか色々と試してみました。そして2020年、18歳になり成人してから、チップを手のひらに埋め込みました。



合田さん、
漢字、
シンメトリー。
アンミョンっ。