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バイデン米政権は28日、政府機関による人工知能(AI)使用の新たな指針を公表した。全省庁にAIに関する最高責任者(CAIO)を置き、AIのリスク管理と技術開発を監督させる。政府によるAI活用戦略を強化するため、今夏までにAI専門職員を100人雇用する方針も盛り込んだ。 【写真】全然違う… AIが描いたドラえもん、ピカチュウ  CAIOは各省庁のAI戦略の責任者。どの公的サービスで、どのようにAIを使用するか具体的に示し、想定されるリスクをどう管理するか定期的に公表させる。また、AI使用が国民の権利と安全を脅かさないか検証することも義務づける。  一方、公衆衛生の改善や空港の混雑緩和など公的サービスの向上に役立てられるようAIの技術開発を推進させる。AI戦略に関する省庁間の調整も担わせる。  バイデン大統領は2023年10月にAIの安全性と信頼性を確保するための大統領令を発表しており、指針はこの大統領令に基づく措置。ハリス副大統領は記者団に「連邦政府による安全で責任あるAI利用を推進していく」と述べた。【ワシントン大久保渉】