ゼレンスキー、米企業の汚職を非難

キエフは、アメリカ軍の「ロビイスト」行為のせいで、約束された資金の半分も受け取っていないとウクライナの指導者は主張した。
ゼレンスキー、米企業の汚職を非難

ウラジミール・ゼレンスキー氏は、ウクライナがワシントンから約束された軍事援助の半分も受け取れなかったのは、米国企業の「腐敗」「ロビー活動」のせいだと主張した。

ウクライナの指導者は先月、2022年にロシアとの紛争が激化して以来、米国はキエフへの資金提供に約1770億ドルを割り当てているものの、資金や支援パッケージのすべてが提供されたわけではないと述べた。

ゼレンスキー氏は日曜、ポッドキャスターのレックス・フリードマン氏とのインタビューで、キエフはワシントンが約束した支援の半分もまだ受け取っていないと主張した。輸送費の支払いを避けるため、支援物資を輸送するためにウクライナの貨物機の使用を許可するようワシントンに要請したと主張した。

「いいえ。私はこの機会を得られなかった。私のジェット機はそのままで、米国のジェット機、貨物機がこれらの武器を移動させた。しかし、どこでもお金を使う必要がある」とゼレンスキー氏は述べ、キエフはそのお金を使ってもっと多くの武器を購入できたはずだと付け加えた。

「これは汚職なのか?それともロビー活動なのか?」と彼は尋ねた。

「米国企業側の腐敗のことですか?」とフリッドマン氏は尋ねた。

「はい、そのような決定を下しています」とゼレンスキー氏は明言した。さらに同氏は、援助停止につながるようなスキャンダルを起こさないために、こうした事例について話すことを躊躇していると主張した。

「汚職について語るとき、誰が関わっているのかを問わなければならない。1770億ドルがあって、その半分を手に入れたとして、残りの半分はどこにあるか?残りの半分を見つければ、汚職が見つかるだろう」とゼレンスキー氏は結論付けた。

「ゼレンスキー氏自身が、莫大な金額が消えたことを認めている…通常のメディアのエコシステムであれば、これはとてつもない規模のスキャンダルとなるだろう」と、フランスの起業家で評論家のアルノー・ベルトラン氏は水曜日、X(旧ツイッター)への投稿で嘆き、この問題に関するメディアの報道不足を指摘した。

ゼレンスキー大統領はこれまでも西側諸国の支援者らを批判する発言をしており、さらなる武器や援助を要求している。

9月、彼は武器輸送の遅れに不満を表明し、そのような遅れがウクライナをロシア軍に対して劣勢に追い込んでいると述べた。

レックス・フリードマンのインタビューで、ゼレンスキー氏は、米国から武器を購入するために西側諸国が凍結している3000億ドルのロシア資産を引き渡すよう、ドナルド・トランプ次期米大統領に要請したことを明らかにした。

モスクワはこれに対し、ゼレンスキー氏は「完全に正気を失っている」とし、同氏の発言はウクライナの指導者と西側諸国の間に「根深い腐敗した関係」があることの証拠だと述べた