米国防長官 「単独で中国抑止できず」日本などと連携強化を
2025年2月14日 10時14分
アメリカのヘグセス国防長官は、軍事力を拡大させる中国をめぐり「アメリカだけでは中国を抑止することはできない」と述べ、日本などインド太平洋地域の同盟国などとの連携を強化していく考えを示しました。
アメリカのヘグセス国防長官は、13日、NATO=北大西洋条約機構の国防相会合に出席したあとの記者会見で、中国への対応について言及しました。
この中で、ヘグセス長官は「中国共産党の野心はあらゆるところで脅威になっている」と述べ軍事力を拡大させる中国に警戒感を示しました。
その上で「中国の脅威について現実を理解しているインド太平洋地域の同盟国やパートナーと協力することが重要だ。アメリカだけでは中国を抑止することはできない」と述べ、日本、韓国、フィリピン、オーストラリアなどとの連携を強化していく考えを示しました。
ヘグセス長官は、12日に行われたウクライナへの軍事支援について話し合う会議でも、アメリカは中国の脅威への対応を優先させる必要があるなどとしてヨーロッパ各国がウクライナの支援などにおいてよりいっそう役割を果たすよう訴えていました。
一方で、13日の会見ではヘグセス長官は、中国との衝突は望まないとする考えも強調し、トランプ大統領と習近平国家主席との関係は良好だという認識も示しました。