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トランプ米大統領は6日、日米同盟をめぐり、「我々は日本を守らなくてはならないが、日本は我々を守る必要はない」と述べ、不満を示した。
また対日貿易赤字を念頭に、日本が「巨額の利益を上げている」とも語った。
首脳会談に臨む石破茂首相(左)とトランプ米大統領=2025年2月7日午後0時14分、米ワシントンのホワイトハウス、恵原弘太郎撮影
ホワイトハウスで記者団の質問に答えるなかで語った。トランプ氏は「私は日本が大好きだ。日本と素晴らしい関係を築いている」とした上で、日米安全保障条約を「興味深い取引」だと表現し、「我々は日本を守らなくてはならないが、いかなる状況でも日本は我々を守る必要がない」「いったい誰がこんな取引を結んだのか」などと語った。日米安保条約は、日本が攻撃を受けた場合に米国が防衛する義務を定め、日本には自国の防衛と米軍に基地を提供する義務を定めている。
トランプ氏は日本に言及する直前、北大西洋条約機構(NATO)について質問を受け、「(NATOの同盟国が相応の防衛費を)払わないならば、守るつもりはない」「彼らは我々を守ることになっているが、それが確実だとは思わない」などと、NATOに対する不満を述べていた。NATOは集団防衛義務を定めている。
トランプ氏は1期目にも、日米同盟について度々、同様の不満を示していた。2019年6月の訪日時の記者会見では、日米安保条約について「不公平な条約だ。もし日本が攻撃されたら、米国は全力で戦う。もし米国が攻撃されても、日本はそうする必要はない」と語っていた。ただ近年は、日米安保体制への不満は述べていなかった。

トランプ米大統領=4日、ワシントン(EPA時事)
【ワシントン時事】トランプ米大統領は6日、日米同盟関係について「われわれは日本を守らなければならないが、日本はわれわれを守らない」と不満を表明した。「日本は米国との関係から財を成している」とも述べた。ホワイトハウスで記者団に語った。
NATO加盟国「守るつもりない」 国防支出不十分なら―トランプ氏
米国と北大西洋条約機構(NATO)加盟国との関係に触れる中で言及した。トランプ氏は「日本が大好きだ。素晴らしい関係を築いている」とした上で、「いかなる状況下でも日本は米国を守る必要がない」と主張。日米安全保障条約に関し「興味深いディール(取引)だ」「一体誰がこのようなディールをするのか」と皮肉を込めて語った。
日米安保条約は米国に対日防衛義務を課す一方、日本に米軍基地の提供義務を定める。日本は集団的自衛権の行使容認や安保法制の整備により同盟強化に取り組んだが、トランプ氏は1期目から「片務性」に不満を示してきた。ただ、先月7日の石破茂首相との会談後の記者会見では「米国は日本の防衛に全面的責務がある」と約束していた。
DEEP STATESの犬は切るということですね。
