愛媛今治 山林火災 今治と西条の一部に避難指示 交通にも影響

23日愛媛県今治市で発生した山林火災は夜を徹した消火活動が行われていますが現在も延焼が続いています。今治市や隣接する西条市の一部の地域に避難指示が出されているほか、交通にも影響が出ています。

焼損面積 少なくとも105ヘクタールに

今治市や警察などによりますと23日午後、今治市長沢で発生した山林火災は消防や消防団による消火活動が夜を徹して行われていますが、24日朝も延焼が続いています。

今治市によりますと、24日午前5時50分の時点で焼損面積は少なくともおよそ105ヘクタールに広がっているということです

この火災を受けて今治市は長沢地区に、隣接する西条市は楠河地区楠・六軒家にそれぞれ避難指示を出しています。

午前6時の時点で西条市では2世帯4人が避難しているほか、今治市孫兵衛作にある集会所には自主的に13人が避難しているということです。

交通にも影響

JR予讃線は今治駅と西条市の伊予西条駅の間の上下線で24日も始発から運転を見合わせています。

今治小松自動車道は今治湯ノ浦インターチェンジと東予丹原インターチェンジの間の上下線で

国道196号は今治市長沢と孫兵衛作の間のおよそ1.2キロの区間で、それぞれ通行止めとなっています。

愛媛県 自衛隊に災害派遣要請 他県にも協力を要請

 

愛媛県は、今治市からの要請を受けて自衛隊に災害派遣要請を行ったほか四国のほかの県にも協力を要請しています。

午前6時すぎからは、ヘリコプターを使った上空からの消火活動も行われています。

愛媛県は23日夜、災害対策本部会議を開き、自衛隊に対して災害派遣要請を行ったことなどが報告されました。

23日午後9時半から県庁で開かれた会議には中村知事や自衛隊、今治市の担当者など50人余りが出席しました。

会議では県の担当者などが火は主に東の方向に延焼していることを報告しました。

会議の中で中村知事は「一番大事なのは人命を守ることで、刻一刻と天候が変わるため風向きに注意しなければならない。速やかに対応できるよう万全の態勢を組んで臨んでほしい」と指示していました。

「家燃えたらどうしよう 頭が真っ白」

現場に近い今治市の孫兵衛作地区にある公民館だった建物には、80代の女性2人が自主的に避難していました。

このうち1人の女性は「家が燃えたらどうしようと思い避難しているときは頭が真っ白でした。食事ものどを通りません。火が消えるまで待つしかありません。早く消えてほしいです」と話していました。

「風 強くならず早く収まってほしい」

今治市で伝統工芸の「桜井漆器」の展示・販売をしている伊予桜井漆器会館の担当者は「灰色の煙がもくもくと見えていて、広範囲に広がっています。消防車やパトカーが何台も会館の前を走っていきました。昨夜は風が強かったが、今夜は強くならずに早く火災が収まってほしいです」と話していました。

「一刻も早く鎮火してほしい」

現場近くに住む50代の男性は「外出していましたが家族から火災が起きていると聞いて、急いで帰ってきました。遠方からも煙が見えていました。怖いです。誰も巻き込まれず一刻も早く鎮火してほしいです」と話していました。


今治市 スマートシティ

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