「聖職」教員の不人気、打つ手なし 給料増、試験前倒しも効果見えず
毎日新聞2025/12/25 17:12(最終更新 12/25 21:09)有料記事1377文字
かつて「聖職」と言われた教員の採用倍率が2024年度実施の試験で初めて3倍を切り、現場や識者からは質の低下を懸念する声が上がる。「教職=ブラック」のイメージが先行し、文部科学省が進める働き方改革や処遇改善も現時点で効果は見えない。教育委員会は選考方法に工夫を凝らしているが、他業種の動向に左右される面もあり、打つ手なしの状況だ。
「より評価の高い人を選ぶ余裕はない」
「試験に合格しているので質が低いとは言いたくない。ただ、できれば複数の候補者の中から1人を選びたかった」
小学校の採用倍率が1倍台となったある教委の担当者は、危機感をあらわにする。試験では教員としての意欲や専門性、協調性や社会性などを評価するが「最近はより評価の高い人を選ぶ余裕はなくなっている」と打ち明ける。